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James Chirillo / Sultry Serenede

Sultry Serenade


なんだかんだ言い訳を続けて、更新が出来ていなかったですが、やっと再開です。
今回は中断していた原因でもある、東京での生活先で見つけたアルバムの紹介。

知る人ぞ知る神保町のRalph and Sunnie さんへ行ってきたわけで、そこで店員さんと2時間ぐらいヨツギリスタイルのギタリストについて話し合った結果、僕は新しいものを求めていたのでバッキーやグロスとも違うプレイヤーを教えてもらいました。

そこで知ったのがジェイムズ・チリロです。チリロはジャズ、ジャイヴギタリストのタイニー・グライムスに師事し、ベニー・グッドマンオーケストラの最後のリズムギタリストとして活躍しました。正統派ヨツギリスウィングスタイルですが、アルバムでは8割くらいがエレキギターでの演奏です。

今回はそのリーダーアルバムSultry Serenedeの紹介。レーベルは質の高いスウィングアルバムを数多くリリースしている Nagel Heyer Recordです。このアルバムはおそらくスウィングギタリストでありながら多種多様な要素が含まれており、そのキャリアからステロタイプ的に捉えられるのを真っ向から否定し、現代を生きる一ジャズギタリストだと知らしめる狙いがあったと推測します。

1.When Lights Are Low マイルスやケニー・バレルの演奏で有名なスタンダード。チリロのギターは単音でのトーンが素晴らしく、エレキであるということもあってかサスティンを生かした他のスウィングギタリストともまた違った魅力があります。ヨツギリもピアノのAlan Simonのバックで心地よく響かせ、アルバムの最初を飾るに相応しい演奏から始まります。

2.I Love You, Samanthaうってかわって2曲目はジャズボッサ。恥ずかしながらコールポーターの曲とはいえ、僕は知らなかったので、ボサノバが原曲だと思っていました。そのくらい違和感のないアレンジでブラジル人歌手のVera Maraがポルトガル語バージョンで歌います。基本的にチリロはプレクトラムスタイルなので、バッキングでも指弾きはしません。クラシックジャズギタリストにはお手本になる演奏です。

3.Sultry Serenade この辺りから本領発揮でしょう。エリントンの曲をコードメロディでテーマを取るアレンジは圧巻。エリントンのアレンジを若干意識したようなユーモア感のあるものとなっています。

4.Counterpoise #2 for Electric Guitar and Trumpet  直訳するとエレクトリックギターとトランペットのための平衡。なんのこっちゃというタイトルですが、ジャズやポップに慣れ親しんでいる僕にはそのまま「なんのこっちゃ」と聞こえる曲。クラシックもしくは現代音楽と考えられる演奏です。

5.If I Only Had a Brain オーバーザレインボウやイッツオンリーアペイパームーンの作曲で知られる、ハロルドアーレンのスタンダード。前曲の難解曲から一気にジャズらしいジャズに。ソロもこのアルバムいち盛り上がったギターが聴けます。

6.Move Denzil Best作曲のバップ曲。この曲も当たり前のように料理しています。バップ特有の怪しげなスケールを使ったギターソロで、器用さを見せつけてくれます。

7.Elend これもクラシック曲なのか4曲目よりかはマシですが、難解よりの曲です。

8.Can't We Be Friends? これぞスウィングギター!といたアレンジで、ここではアンプを使わずに生音で演奏しています。テーマのアレンジはヴァン・エプスやアラン・リュースを彷彿とさせる、コードとメロディを絶妙に組み合わせた奏法。バッキングでもヨツギリが満載のチリロの特色が詰まった名演と言えます。

9.Bourbon Street Parade あまり詳しくはありませんが、ニューオリンズ、ディキシージャズでよく演奏されるスタンダード。ここでは16ビート風のアレンジで、ギターとバスサックスを前に押し出した曲となっています。

10.Lush Lifeベニー・グッドマンのGoobyeのような陰鬱としたアレンジでビリーストレイホーンのスタンダードを荘厳にアレンジ。

11.I'm Always Chasing Rainbows ここらでまともにジャズを聴かせてやろうかと、ジュディ・ガーランドも唄った名曲を、前曲をふっ飛ばすかのようなアップテンポでアレンジ。このバンドの真の姿はこれ!と感じ取れます。単音メロディ、ソロ、ヨツギリ、どれをとっても飽きさせない、チリロギターの真髄が垣間見れる演奏です。

12.Fancifree ラスト2曲はチリロの作曲で締めます。こちらは都会感を感じさせる曲、トランペットのテーマではモダンジャズの雰囲気が漂いますが、バッキングではしっかりとヨツギリを聞かせてくれます。

13.Blues for Valerie 最後はゆったりとしたテンポのオリジナル曲。ギター、ペット、ピアノのフロントが心地よく絡むテーマに心酔できる演奏で締めくくります。

全体的に本来のスウィングから離れた演奏を強調しているような印象を受けるかもしれませんが、そんなこともなく違ったジャンルを料理しつつ、随所にチリロのスウィングスタイルがちりばめられています。
久々に気合を入れて更新してみました。

■存命のヨツギリギタリストっていないの?

■バッキー・ピザレリのヨツギリは好きやけど、ソロはチョット…

■ハワード・アルデンはまぁまぁ好きやけど、他はないの?

■この際、ヨツギリって言うても、アコースティックにはこだわらんよ。

という人にオススメです。

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その他のチリロ参加作品
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テーマ : ギター
ジャンル : 音楽

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戦前、戦後ジャズギター愛好家です

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